
さわやかな風が青葉を揺らし、緑の香りを運んでくる…思わず大きく深呼吸をしたくなるような爽快感!新緑の5月、何か新しい出来事が待っているかのようなワクワクするような期待に胸おどる季節です。お天気の良い日はササッと身支度を済ませて、鎌倉散策へと出かけてみましょう。5月の風を感じ、香りを感じ、光を感じる…生命力に満ちたまぶしい緑が、体中に新鮮なエネルギーを与えてくれそうな気がしませんか。
まず向かうのは釈迦堂切通し。岐れ路バス停から少し歩いたところにある大御堂橋で川を渡ると、田楽辻子の道(でんがくずしのみち)という小道に入ります。滑川に沿ってゆるやかに伸びるこの静かな小道は、奥に進むほど緑が深まり、散策にはまさにうってつけ。でも住宅街ですから、歩く時には住んでいる方への配慮を忘れずに。
途中、古典派という喫茶店があるあたりで右に曲がり案内板を参考にしばらく歩くと、釈迦堂切通しが見えてきます。ここにはいつも独特の神秘的な雰囲気が漂っています。キリリと澄んだ空気の中、圧倒的な存在感を放つ巨大な岩のトンネル。その向こう側から差し込む光の中のまぶしい新緑…。荒々しい岩肌とみずみずしい緑のコントラストが胸を打ちます。この切通しは現在、崖崩れの危険があるため通り抜け禁止になっていますのでご注意を。
釈迦堂切通しを後にして田楽辻子の道に戻り、緑の小道を抜けて先へと進み、竹の庭で有名な報国寺に到着。空に向かって伸びる竹に囲まれながら、思い切り高く空を見上げてみましょう。竹の間からこぼれる光、陽に透けて色が微妙に変化する緑色、さわさわと通り抜ける風の音。五感をフルに使って、体全体で5月を感じて下さい。ここでの時間をもっとゆっくり味わいたい方は、竹林奥の茶店で抹茶をいただくことも出来ます。
報国寺の次は、鎌倉五山第五位の浄妙寺へ。きちんと拝観を済ませたら、ちょっとここでひと休み。浄妙寺境内には喜泉庵という茶室がありますが、今回はさらに奥にある石窯ガーデンテラスへ。緑ゆたかなイギリス式の庭を眺めるくつろぎのティータイムはぜひテラス席で。5月の風を肌で感じながらいただくお茶は格別ですよ。
〜鎌倉ケーブルテレビ・チャンネルガイド2007年5月号掲載〜
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