鎌倉好き集まれ!いいねぇおじさんさんの鎌倉リポート・第1062号(2012年12月2日)

◇ 紅葉巡り 名越切通 / 曼陀羅堂 (まんだらどう) やぐら群 ①

            
            今季の紅葉巡りは、大町方面へあまり足を運んでいなかったので、今回は秋の臨時公開中
            の 「曼陀羅堂やぐら群」 の在る名越切通 (なごえきりどおし) へ行ってみました。
            鎌倉駅③バス乗り場から緑ヶ丘入り口バス停で下車。 案内標識のある石段を上り、さらに
            急な木の階段を上ると、第一切通の所へ出ます。 バス停からは10分弱の道程です。
             ※ 以下の写真は12月2日撮影したものです。

◇ 鎌倉側から見た第一切通

◇ 逗子側から見た第一切通

            
              名越切通は、鎌倉と三浦半島を結ぶ要路の一つです。 周辺には、切通の防衛にも
              関すると考えられる平場や切岸、やぐらや火葬跡など葬送に関する遺構も多く分布
              していて、中世都市の周縁の歴史的景観を良く残しています。 
              昭和41年 (1966年) に国史跡に指定されました (昭和56、58年に主として逗子
              市域、平成20,21年に鎌倉市域が追加指定)
                               (逗子市教育委員会案内リーフより)
            
              切通路のもっとも狭まった部分の幅は約90?ですが、かつては約270?以上あった
              ことがわかりました。 それ以外の部分についても、現在の道幅の倍以上広かったと
              推定されます。
              以上のことから、名越切通の第一切通部分は、江戸時代の後半には現在よりも幅の
              広い道路でしたが、 それ以降、 数度の大地震等で崖が崩落して埋まり、 その都度
              かさ上げしながら道幅を狭めつつ復旧し使われてきたものと考えられます。
                               (逗子市教育委員会案内リーフより)
            
              第一切通から直ぐの所に曼陀羅堂やぐら群が在ります。 開門は10時からでしたので、
              暫く周辺を散策。 木々の間からは、微かに富士山を望むことが出来ました。
            
            
            
            10時開門、案内所でリーフを頂いて中へ入ります。 フエンスの外側からは何度か部分的に
            覗いたことはありますが、やぐら群を目の当たりにしたのは今回が初めてです。
            やぐら群の在る広場には、黄葉した立派な銀杏の大樹があり、上部は葉が落ちていましたが
            朝の陽射しを受けて黄金色に輝いていました。 傍には、真っ赤に紅葉した櫨 (はぜ) の樹が
            青空に映えていました。
            
             まんだら堂やぐら群は、一つひとつは2m四方程度と小規模で構造も単純なものが多い
             のですが、150穴以上の存在が確認されている有数のやぐら群で、これだけまとまった
             やぐらを良い状態で見ることのできる遺跡は鎌倉市内にも少なく、たいへん貴重です。
                               (逗子市教育委員会案内リーフより)

                                                        つづく