鎌倉好き集まれ!いいねぇおじさんさんの鎌倉リポート・第426号(2009年3月10日)

◇ 海蔵寺 (かいぞうじ)

        
        前号からの続きです。
        青空から俄かに雲行きが怪しくなって来たので、浄智寺へのハイキングコースを諦め、源氏山から
        扇ヶ谷(おおぎがやつ)の住宅地に下り、谷戸の最奥にある海蔵寺を覗いてみました。
        ※ 以下の写真は3月10日撮影したものです。

   【海蔵寺境内】

   【三椏の花と薬師堂】

                        三椏の花は目立たずつゝましく  (松岡渓蝉郎)

        
        今の時季は梅の花も散り、境内には花の種類も多くはありませんが、三椏の花が満開でした。
        本堂前の海棠(かいどう)の木には、沢山の莟が付いていました。 薄紅色の妖艶な花が咲くのが
        待ち遠しいですねぇ。
        昨年は4月上旬には咲いていましたから、今年はもう少し開花が早いかもしれませんね。
        
        

   【海棠の莟】

   【 椿 】

   【 雪 柳 】

                        
                        小説に書く女より椿艶  (高浜虚子)

         雪柳の白い花が咲き始めていました。 暫くすると雪が降ったように辺りが真っ白い花で埋め
         つくされますね。        

   【桜草 / 扇ヶ谷付近にて】

                        手を延べて降る春雨をたしかめぬ  (小山白楢)

        海蔵寺を出るとき、ポツンポツン来ていたのですが、横須賀線のガード付近でとうとう降り出して
        しまいました。
        月形半平太のように 「春雨じゃ、濡れて参ろう」 というには、今時の雨はまだ冷たくて…。
        でも、結局は鎌倉駅までずぶ濡れで歩く羽目に…ヘェックショイ!
                                                            おしまい