鎌倉好き集まれ!山田海人さんの鎌倉リポート・第317号(2007年12月27日)

夢!”竜涎香”

 最近、海外の海辺に流れ着いたものが大きな

 ニュースになっています。オーストラリア

 の海岸には15㌔のものが、イギリスの海岸

 には小さなものが幾つも、カリブ海では30㌔

 が、これは皆、マッコウクジラのフンであり、

 超高級香材の竜涎香りゅうぜんこうなのです。
 日本の周りにはマッコウクジラが多く生息して

 いますので、17世紀の沖縄では国を挙げて漂着物

 である竜涎香を探す文化がありました。和歌山でも

 昔大きなものが拾われています。

 鎌倉の海岸にも竜涎香が流れつく可能性は黒潮流域

 なので考えられます。
 竜涎香は小さなものは15グラム、大きなものは

 455㌔が世界一の記録です。竜涎香はお香や香水

 漢方薬などいろいろ需要があってなんと1グラム20ドル
 
 で取引されています。

  竜涎香は砂の中に埋まってしまうと分解して溶けて

 無くなってしまいます。もったいない話です。
 今、この竜涎香を見つけられるのはビーチコーマー

 だけです。 もし、皆さんが海岸でこのような

 竜涎香らしきものを見つけたらぜひご一報ください。

 ご一緒に竜涎香の鑑定試験を行いましょう。

 
 
  竜涎香の鑑定は 海水に浮く。ワイヤーをライターで

  熱くし、差し込むと1センチほど入って油が溶けます。

  そのワイヤーを抜くと芳しい高貴な香りが漂います。

  来年の夢、それは鎌倉で竜涎香を拾うことです。


  注:竜涎香の画像はambergris.co.nzから掲載許可を
   得ています。