鎌倉好き集まれ!ジオンさんの鎌倉リポート・第38号(2010年4月6日)

桜花咲く・鎌倉物語 ~完結編~

【台峯緑地】

秘密の展望台から眺めた北鎌倉の山々

こんにちは、ジオンです。

先週から桜模様のリポートをして来ましたが、今回が完結編になります。
最後に私のお気に入りの「台峯緑地」に足を運んで見ました。
まずはNo.17で紹介した北鎌倉を一望できる秘密の展望台に行ってみました。
今年は桜の開花時期に合わせたかのように、天候不順が続き開花してみればその影響がもろに出てしまいました。
去年でしたら、上の写真の山々は、もう少し薄ピンク色に染まり紅葉で山が染まるとはまた違った趣があり
とても春らしい絵になるはずでした。
写真中央左側の山頂、少し桜に染まっている山が「六国見山」で、右側の青い屋根は円覚寺の三門です。


大島桜の巨木

展望台からおよそ50m離れた場所に高さ10m以上あろうと思う大島桜の巨木があります。
この巨木、実は一本の樹なのです。
写真には写っていませんが根元から1m位の高さから幹が2本に分かれていて、まるで「夫婦桜」のようにも見えます。
訪れた時は、ちょうど満開。
その大きさと咲きっぷりに迫力を感じました。

大島桜と山桜の共演

その大島桜の下に回りこみ、一緒に咲いていた山桜とツーショット。
周りを見渡せば、沢山の桜が一斉に咲いていました。

大島桜

【必見!! 大蛇(オロチ)桜・見参!!】

これが台峯のオロチ桜

これが台峯のオロチ桜

展望台から一旦、梶原に出てそこからまた台峯の尾根をつたい鎌倉中央公園に抜ける山道の途中に
巨大な山桜の樹があります。
地元の方々は、この山桜の事を通称、大蛇(オロチ)桜と呼びます。
なぜ?そのような呼び名になったかと言うと、日本神話に登場する伝説の生物、ヤマトノオロチの姿に、似ているからです。
「8つの頭と8本の尾を持ち、目はホオズキのように真っ赤で、背中には苔や木が生え・・・」
実際このオロチ桜、根は一つと思われますが、そこから幹は数本に別れ幾重にも曲がり天高くそびえ立っています。
その樹齢は定かではありませんが、200年とも300年とも言われており、倒壊してしまった八幡様の大銀杏が鎌倉の象徴ならこのオロチ桜は紛れも無く台峯の象徴だと思います。
周りを見れば他にも山桜の巨木は沢山あるのですが、このオロチ桜はそれらを全く寄せ付けない存在感があり、またそれらを支配下に治めているかのようにも見えます。
撮影した日は、前日に雨が降り花弁が多少散ってしまいましたがその雄姿をお伝えできればと思います。

台峯の主・オロチ桜

梶原の桜道

最後になりましたが今回、二週にわたり【桜花咲く・鎌倉物語】と題して鎌倉の桜模様をお届けしてきましたが、
天候さえ良ければもっと桜色に染まった鎌倉を紹介出来たと思います。
また、何かの機会があれば紹介して行きたいと思います。
最後まで有難うございました。

~おまけ~

4月10日
今日の誕生花:アイリス(アポロ)
花 言 葉 :和解、私はあなたにすべてを賭ける