鎌倉好き集まれ!いいねぇおじさんさんの鎌倉リポート・第537号(2009年8月2日)

◇ 報国寺 (ほうこくじ) ・ 旧華頂宮邸 (きゅうかちょうのみやてい)

◇ 雨上がりのしっとりとした竹林の庭で…報国寺

                       
                       許されよ辱暑あやふき身ごしらへ  (藤村克明)

       蒸し暑い日が続いておりますが、午前中降っていた雨も上がった2日の午後、金沢街道の浄明寺に
       ある竹の寺で知られる報国寺へ行ってみました。
        
       雨上がりの境内は深い緑に包まれて、しっとりとした風情を醸し出していました。
       参道脇には玉紫陽花の莟が膨らみを増しています。 花の少ない時期ですが、本堂裏庭には葉鶏
       頭が彩りを添えていました。
        
        青々と丈を伸ばした美しい竹林の庭。 雨上がりの蒸し暑い日ですが、此処だけは清々しさが
        感じられますね。
   
                       今年竹空をたのしみはじめけり  (大串 章)

◇ 静寂の中に佇む…旧華頂宮邸

        
        次に、報国寺から直ぐの旧華頂宮邸に廻ってみました。
        普段は建物内は非公開ですが、募金箱に志納すると、建物裏手にあるフランス式庭園を散策
        出来ます。
        
        建物南側に面したサンルームの窓ガラスに額を付けて中を覗いて見ました。
        白を基調にした内部からは、ガラス戸越しに手入れの行き届いた芝生の庭が眺められる涼しげ
        な空間です。 こんな素敵な空間で飲むコーヒーは美味いでしょうねぇ。 
        ダサいおじさんには似合わないですかな。
        
        建物は昭和4年に建てられたハーフティンバー式の洋風木造建築です。
        鎌倉では、戦前の洋風木造建築物としては、長谷地区にある鎌倉文学館に次ぐ大きさだそうです。
                        (一昨年の特別公開の様子は ?149号で)