鎌倉好き集まれ!十六夜さんの鎌倉リポート・第75号(2011年4月8日)

仏生会(ぶっしょうえ)

花御堂が枝垂れ桜でかくれそう

四月八日をお釈迦様の降誕した日として、寺々で盛大に行なわれる。俗に花まつりと言われています。仏教上では灌仏会とか仏生会といわれているようです。仏教年中行事としては盂蘭盆会とともに天平時代から行われていて、花御堂をつくって誕生仏をかざり、香水をかけるようです、水を注ぐということ、つまり生まれたばかりの釈迦に、天から九匹の龍が水をかけて産湯にしたところから来ているといわれています。

東慶寺 仏殿前 枝垂れ桜






檀家の人はほとんど見かけられなく、お天気のせいでしょうか静かな境内、色とりどりの花びらで飾られたお釈迦様に甘茶をかけ、静かにお参りをする光景は、賑わいからほど遠いひっそりした仏生会。境内の雰囲気はその場にいる人にしかわかりません。訪れてよかったと思いました。

「お釈迦様の誕生を祝うだけでなく、我々一人一人が持っている仏の尊さを祝い、生命に感謝する日です」