室町時代の武将、扇谷上杉家の家宰太田資清の子、家宰職を継いで「享徳の乱」・「長尾景春の乱」で活躍した。関東管領は山内・犬懸・宅間・扇谷の四家で扇谷家は山内家を支える分家的な立場だった。道灌は優れた兵術家・築城家・政治家であった。文明十八年(1486)相模国糟屋(伊勢原市)の主家上杉定正邸で謀殺された。道灌五十五歳だった。

　　　「七重八重花は咲けども山吹の

　　　　　　　　　　実のひとつだになきぞかなしき」

太田道灌といえば山吹伝説でも知られています。この歌は後醍醐天皇の皇子兼明親王が詠まれた歌で、関東各地の山吹自生地に伝わる、江戸時代につくられた創作話であったと言われています。

東光山英勝寺は英勝院尼の創建で、英勝院尼は太田道灌から数えて四代の孫康資の息女で、徳川家康に仕えお勝の方といわれ、その後出家し、家光公より祖父道灌公の故地を賜って、寛永十三年(1color:#663366;)英勝寺を創建した。没後は水戸家の姫君が代々住職を務め、水戸御殿と呼ばれた。

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