鎌倉好き集まれ!山田海人さんの鎌倉リポート・第118号(2006年4月20日)

縄文の岩笛

 浜辺に落ちている小石には、貝が掘った穴が

 開いています。 この穴の具合によっては

 吹くと笛になるものがあります。これを岩笛

 と呼びます。縄文遺跡からも同じようなもの

 が出土しています。
 いろいろな石がありますが、泥岩のように壊れやすいものは

 やめて、なるべく硬い石のものを探しましょう。
 穴はふさがっているものがいいのですが

 貫通している穴でも、指でふさぐといい音色

 が出るものもあります。
 岩笛は、村の長などが笛の合図で漁を

 はじめるときに使われていたようですが

 風や波の音の中でも鋭い音色で遠くまで

 聞こえるものです。
 鎌倉の浜辺でもこのような岩笛が見つかります。

 皆さんも縄文の岩笛を吹いてみませんか?