鎌倉好き集まれ!山田海人さんの鎌倉リポート・第62号(2005年11月18日)

名もないガラスビン

 鎌倉の浜辺には 打ち上げられた名も無き

 ガラスビンが落ちています。

 これらのガラスビンには 商品名を書き込んだ

 エンボス(凹凸文字)も無く、単に透明な

 クリヤーガラスの古いビンです。
 これらオールドボトルは だた液体を入れる

 錠剤を入れる、 クリームなど入れるだけに

 産まれたグラスボトルです。
 液体であれば50ccほどで一杯になってしまう

 小さなグラスボトル。 使われて 再利用されて

 捨てられて 流されて 鎌倉の海底にたどりつき

 刻を超えて、浜辺に打ち上げられてきました。
 中に入っていた砂や泥を流して きれいな水で

 流してあげると虹のようにキラキラ煌めくビン

 が ”銀化現象” と言ってガラスが化学変化を

 起こした珍しいガラスボトル(30年以上海底

 くるまれていたものだけが)となります。
 丸いボトル 四角いボトル くぼんだボトル

 なにも書かれていない無名のオールドグラスボトル

 いろいろな経験にもクリヤーグラスの透き通る

 綺麗さはいつまでも光輝いています。